【保存版】AirMac Time Capsuleなぜ販売終了?後継機おすすめ5選
Appleが誇る革新的なWi-Fiルーター兼バックアップデバイスである「AirMac Time Capsule」。
設定の簡単さとMacとの親和性の高さから、長年多くのユーザーに愛されてきましたが、2018年に突如として販売終了が発表され、多くのAppleファンに衝撃を与えました。
「なぜあんなに便利だった製品が消えてしまったのか?」「今からでも手に入るのか?」「故障した時のバックアップはどうすればいいのか?」と不安を感じている方も多いはずです。
実は、販売終了にはAppleの戦略的な転換と、クラウド時代の到来が深く関係しています。
この記事では、AirMac Time Capsuleが販売終了になった本当の理由と、今選ぶべき最強の代替機を徹底的に調査してまとめました。
- AirMac Time Capsuleがなぜ販売終了になったのか?その真相に迫る
- AirMac Time Capsuleを今から中古で買うのはアリかナシか?
- Time Machineバックアップに最適な代わりの方法は?
- Macユーザーが選ぶべき最新Wi-Fiルーターの条件
- AirMac Time Capsuleからデータを救出する方法
- iCloudバックアップとTime Machineの決定的な違い
- AirMac ExpressやExtremeも一緒に終了した理由
- AirMac Time Capsuleの代替として注目される「NAS」の正体
- AirMac Time Capsuleの中身をSSDに換装して延命できる?
- Appleが推奨する公式の代替策「Linksys Velop」とは?
- AirMac Time Capsuleの電源ランプがオレンジ点滅した時の対処法
- Time Machineバックアップが「遅い」と感じる時の改善策
- AirMac Time Capsuleの処分方法とデータの完全消去
- 最新のMacBook Air/Proに最適なバックアップ構成
- AirMac Time Capsuleの寿命を延ばす!ファン掃除と熱対策のコツ
- Time Machineバックアップを暗号化すべき理由と設定方法
- AirMacユーティリティがiOS/iPadOSでも使えるって知ってた?
- Wi-Fi 6E/7時代の到来とAirMac Time Capsuleの限界
- Windows PCでAirMac Time Capsuleを使う方法はある?
- AirMac Time Capsuleの修理代金はいくら?公式サポートの現状
- Time Machineバックアップを「2箇所」に取る重要性
AirMac Time Capsuleがなぜ販売終了になったのか?その真相に迫る

AirMac Time Capsuleが市場から姿を消した理由は、単一の要因ではなく、複数のテクノロジーの変化が重なった結果です。
まず最大の理由は、AppleがリソースをiPhoneやサービス部門(iCloudなど)に集中させるという経営判断を下したことにあります。
当時のAppleは、自社でハードウェアとしてのルーターを作るよりも、他社の優れたWi-Fi機器を認可し、自社はクラウドストレージに注力する方が合理的だと考えたのです。
Appleのハードウェア戦略の転換点
Appleはかつて、ディスプレイやルーター、ドライブなど周辺機器を幅広く展開していました。
しかし、Wi-Fi 6(802.11ax)などの新しい規格が登場するスピードが加速する中、ルーター専用メーカー(TP-LinkやASUSなど)との開発競争を続けることが難しくなってきたという背景があります。
また、Time Machineバックアップの保存先をローカルのHDDから、iCloudドライブやNASへと移行させたいという狙いもありました。
クラウドストレージ「iCloud」の普及と進化
Time Capsuleの役割は「データの自動保存」でしたが、これは現在iCloudが担っています。
物理的なディスクを自宅に置くリスク(HDDの故障や災害)を考えると、サーバー側に保存するクラウドの方が安全であるという認識が一般的になりました。
こうした背景から、Appleは自社製ルーターの役割は終わったと判断したわけです。
| 要因 | 詳細 |
| 経営資源の集中 | iPhoneやサービス部門へのリソース移行 |
| 技術更新の速さ | Wi-Fi規格の進化に追随するコスト増 |
| クラウドの台頭 | iCloudによるバックアップ文化の定着 |
AirMac Time Capsuleを今から中古で買うのはアリかナシか?
販売終了から数年が経過した今、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでは、比較的安価にAirMac Time Capsuleが取引されています。
結論から申し上げますと、「特定の目的がある場合を除き、おすすめしません」というのが正直なところです。
なぜなら、内蔵されているハードディスク(HDD)には寿命があり、中古品はいつ壊れてもおかしくない状態だからです。
内蔵HDDの寿命とデータ消失のリスク
Time Capsuleの中に搭載されているのは、一般的な3.5インチまたは2.5インチのHDDです。
HDDの平均寿命は3年〜5年と言われており、現在中古で出回っている個体は既にこの寿命を大幅に超えている可能性が高いです。
バックアップをとるための機械が壊れてデータが消えてしまっては、本末転倒ですよね。
最新Wi-Fi規格への非対応による速度低下
AirMac Time Capsule(最終モデル)が対応しているのはWi-Fi 5(802.11ac)までです。
最新のiPhone 15やMacBook ProなどはWi-Fi 6や6Eに対応しており、Time Capsuleをメインルーターに使うと、回線速度が本来の半分以下になってしまうこともあります。
快適なネット環境を構築したいのであれば、Amazon等で最新のWi-Fi 6対応ルーターをチェックするのが賢明です。
- 中古価格は安いが、HDD故障の不安が常に付きまとう
- 設定アプリ「AirMacユーティリティ」の更新が止まっている
- セキュリティアップデートが今後期待できない
Time Machineバックアップに最適な代わりの方法は?
AirMac Time Capsuleを使わずに、Macの便利な機能「Time Machine」を利用する方法はいくつか存在します。
現在主流となっているのは、「外付けSSD/HDDを直接接続する」か「NAS(ネットワークHDD)を導入する」かの2択です。
特に最近の外付けSSDは非常に高速で、Time Capsule時代よりも遥かに短時間でバックアップが完了します。
外付けSSDを直接接続する(最もシンプル)
MacBookユーザーであれば、USB-C接続の外付けSSDを繋ぐのが最も手軽で確実です。
バッファローやサンディスクなどの小型SSDは、場所も取らず、転送速度も速いため、ストレスがありません。
「家に帰ってMacをケーブル1本繋ぐだけ」でバックアップが始まる運用は、非常に安定感があります。
NAS(ネットワークHDD)でワイヤレスバックアップ
Time Capsuleと同じように「家の中のどこにいてもワイヤレスでバックアップしたい」という方には、NAS(Network Attached Storage)がおすすめです。
Synology(シノロジー)やQNAPといったメーカーのNASは、公式にTime Machineをサポートしています。
初期設定はTime Capsuleより少し複雑ですが、一度設定してしまえば、複数のMacを同時にバックアップすることも可能です。
Macユーザーが選ぶべき最新Wi-Fiルーターの条件
AirMacシリーズがなくなった今、Macユーザーはどのルーターを買えば幸せになれるのでしょうか?
Apple製品との相性が良く、設定が簡単で、なおかつ最新の高速通信ができるモデルを選ぶポイントを解説します。
結論から言うと、「メッシュWi-Fi対応」かつ「Wi-Fi 6以上」のモデルを選ぶのが正解です。
メッシュWi-Fiで家中の死角をなくす
かつてはAirMac Expressを増設して電波を広げていましたが、今は「メッシュWi-Fi」という技術がその役割を担っています。
TP-LinkのDecoシリーズや、Google Nest Wifiなどが有名です。
家の中に複数のユニットを置くことで、移動しても接続が途切れず、常に最適な電波をキャッチできます。
ビームフォーミングとMU-MIMOの有無
MacやiPhoneの位置を検知して電波を集中させる「ビームフォーミング」や、複数のデバイスを同時に接続しても遅くならない「MU-MIMO」は必須機能です。
これらの機能がない古いルーターを使っていると、家族がYouTubeを見ている間にMacのバックアップが進まない、といったトラブルが起こります。
通販サイトではこれらの機能が標準搭載された高コスパモデルが多数販売されています。
AirMac Time Capsuleからデータを救出する方法
「Time Capsuleが壊れてしまったけれど、中のデータだけはどうしても取り出したい」という相談は非常に多いです。
電源が入らない、あるいはWi-Fiが見つからない状態になっても、中のHDDが無事であれば救出のチャンスはあります。
ただし、本体を分解する必要があるため、慎重な作業が求められます。
本体を分解してHDDを取り出す手順
AirMac Time Capsule(縦型モデル)は、底面のゴムパッドを剥がし、ネジを外すことで内部にアクセスできます。
中には標準的なSATA接続のHDDが入っていますので、これを取り出して市販の「HDD外付けケース」に装着します。
これを別のMacにUSB接続すれば、通常のドライブとして中身を読み取ることが可能です。
ディスク修復ツールを活用する
Macに繋いでも「セットアップしますか?」と聞かれたり、読み込めなかったりする場合は、ファイルシステム(HFS+)が破損している可能性があります。
「Disk Drill」や「Data Rescue」といったデータ復旧ソフトを使うことで、消えかけたバックアップデータを探し出せる場合があります。
自力での作業が不安な場合は、専門のデータ復旧業者に依頼するのも一つの手ですが、費用が高額になる点には注意が必要です。
iCloudバックアップとTime Machineの決定的な違い
「iCloudがあればTime Machineはいらないのでは?」と考える方もいますが、実はこの2つは役割が全く異なります。
iCloudは主に「データの同期」であり、Time Machineは「システムの復元」を目的としています。
この違いを理解していないと、万が一Macが起動しなくなった時に後悔することになります。
iCloudができること・できないこと
iCloudは、写真や書類、デスクトップのファイルを複数のデバイスで共有するのに最適です。
しかし、MacのOSそのものや、インストールしたアプリケーションの設定、システムファイルなどはバックアップされません。
つまり、Macを買い替えた時に「元の状態に丸ごと戻す」ことはiCloudだけでは不可能です。
Time Machineが最強と言われる理由
Time Machineは、Macの「スナップショット」を丸ごと保存します。
新しいMacを買ってきた時、バックアップから復元すれば、壁紙からブラウザのタブ、アプリのログイン状態まで完全に元通りになります。
この安心感こそが、多くのユーザーがTime Capsuleの代わりを必死に探している理由なのです。
AirMac ExpressやExtremeも一緒に終了した理由
Time Capsuleだけでなく、AirMac Express(音楽用)やAirMac Extreme(ルーター単体)も同時に販売終了となりました。
これらはAppleのエコシステムの中で非常に重要な役割を担っていましたが、時代のニーズが変化したのです。
特にAirPlay 2の登場により、専用のハードウェアがなくてもスピーカーやテレビに直接飛ばせるようになったことが大きな要因です。
AirPlay 2とHomePodの登場
AirMac Expressは、古いスピーカーをワイヤレス化できる名機でした。
しかしAppleはその後、スマートスピーカー「HomePod」を発売し、家全体のオーディオシステムを自社サービスに統合する方向にシフトしました。
もはや、ルーターの裏側に3.5mmジャックを付ける必要はなくなったというわけです。
他社製ルーターの品質向上とHomeKit対応
Appleは現在、Linksysなどのサードパーティ製ルーターをApple Storeで販売しています。
これらはAppleのスマートホーム規格「HomeKit」に最適化されており、セキュリティ面でもAppleの基準を満たしています。
「自社で作らなくても、他社に作らせて基準を設ければ十分」という、大人の判断があったと言えるでしょう。
AirMac Time Capsuleの代替として注目される「NAS」の正体
AirMac Time Capsuleの販売終了後、多くのMacユーザーが乗り換え先として選んでいるのが「NAS(ナス)」です。
NASとは「Network Attached Storage」の略で、Wi-FiルーターにLANケーブルで接続して使う自分専用のクラウドサーバーのようなものです。
Time Capsuleは「ルーターとHDDが一体」でしたが、NASは「HDD機能に特化したコンピュータ」を既存のルーターに後付けする形になります。
Time Machineに完全対応したNASの選び方
全てのNASがTime Machineに対応しているわけではありませんが、主要メーカーの製品であればほぼ間違いなく対応しています。
特にMacユーザーに人気なのが、台湾メーカーの「Synology(シノロジー)」です。
専用のOSが非常に使いやすく、ブラウザ上でMacのデスクトップのような操作感で設定ができるため、初心者でも挫折しにくいのが特徴です。
NASを導入するメリットとデメリット
NASを導入すると、単なるバックアップだけでなく、外出先からiPhoneで自宅のファイルにアクセスしたり、家族で写真を共有したりすることも可能になります。
一方で、Time Capsuleに比べると初期設定に少し知識が必要な点や、HDDを別途購入する必要がある点がデメリットと言えるでしょう。
しかし、一度構築してしまえば、Time Capsule以上の快適さと拡張性を手に入れることができます。
| 比較項目 | Time Capsule | 最新NAS(Synology等) |
| 設定の易しさ | ◎(非常に簡単) | ○(少し知識が必要) |
| 拡張性 | ×(不可) | ◎(HDD交換可能) |
| スマホ連携 | △(限定的) | ◎(専用アプリ充実) |
| 耐久性 | △(熱に弱い) | ◎(冷却ファン搭載) |
AirMac Time Capsuleの中身をSSDに換装して延命できる?
「どうしてもTime Capsuleのデザインが好きで使い続けたい!」という熱狂的なファンの間で密かなブームなのが、内部HDDをSSDに載せ替える「換装」です。
HDD(磁気ディスク)からSSD(フラッシュメモリ)に交換することで、書き込み速度の向上だけでなく、静音化と低発熱化が期待できます。
ただし、これにはいくつかクリアすべきハードルがあります。
SATA-SSDへの換装手順と注意点
Time Capsule内部には、一般的な3.5インチまたは2.5インチのSATA接続HDDが入っています。
これを2.5インチのSATA-SSD(CrucialやSamsung製など)に交換するのですが、3.5インチモデルの場合はサイズ調整用の「変換マウンタ」が必要になります。
また、Time Capsuleは内部の温度センサーをHDDに直接貼り付けているモデルがあり、換装後にファンが暴走しないよう適切に処理する必要があります。
SSD換装による劇的な変化と限界
SSDに換装すると、バックアップ開始までの待ち時間が大幅に短縮され、動作音もほぼ無音になります。
しかし、基板側の通信規格(SATA 2.0等)やWi-Fiチップ自体の性能は古いままなので、通信速度そのものが最新ルーター並みになるわけではありません。
あくまで「愛着のある筐体を安全に使い続けるための延命処置」として考えるのが正解です。
Appleが推奨する公式の代替策「Linksys Velop」とは?
Appleが自社製ルーターの販売を終了した際、公式オンラインストアで大々的に取り扱いを開始したのが「Linksys(リンクシス)」のメッシュWi-Fiシステムです。
Appleが自ら選定し、推奨しているだけあって、iOSアプリからの設定手順が非常に洗練されており、Apple製品との親和性が抜群です。
「Apple製に近いユーザー体験」を求めるなら、これ以上の選択肢はありません。
Apple Storeでも扱われる信頼性
Linksys Velopシリーズは、HomeKitに対応したセキュリティ機能を備えているモデルもあり、スマートホームを構築しているユーザーに最適です。
また、デザインもシンプルで白を基調としたタワー型が多く、Time Capsuleの横に置いても違和感がありません。
セットアップもiPhoneのアプリを数回タップするだけで完了するため、ネットワークの知識がなくても安心です。
メッシュWi-Fiによる広範囲なカバー力
従来のルーターは1台で頑張って電波を飛ばしていましたが、Velopは複数のユニットが連携して網目(メッシュ)状に電波を広げます。
例えば1階に親機、2階に子機を置くことで、家中どこにいても高速なWi-Fi 6通信が可能になります。
Amazonなどの通販サイトでは、Apple公式よりも安くセット販売されていることが多いため、まずは価格をチェックしてみてください。
AirMac Time Capsuleの電源ランプがオレンジ点滅した時の対処法
Time Capsuleを使用中に、前面のLEDランプがオレンジ色に点滅し始めることがあります。
これは「何か異常が起きている」という警告サインですが、必ずしも故障とは限りません。
まずは落ち着いて原因を特定し、適切な処置を行うことで、再び緑色(正常)に戻すことができます。
オレンジ点滅の主な原因一覧
- ファームウェアのアップデート: 新しいソフトウェアが公開されている場合に通知として点滅します。
- HDDの異常: 内部ディスクがいっぱい、あるいは読み取りエラーが発生している。
- インターネット接続の切断: プロバイダー側やモデムとの通信が途絶えている。
- 二重ルーター設定: 他のルーターの下に繋いでおり、設定の矛盾が生じている。
AirMacユーティリティでの確認手順
原因を詳しく知るには、Macの「アプリケーション」→「ユーティリティ」内にある「AirMacユーティリティ」を起動します。
Time Capsuleのアイコンをクリックすると、具体的なエラー内容が表示されます。
多くの場合、ここで「無視」設定にしたり、アップデートを実行したりすることで解決しますが、「ディスクエラー」と表示された場合はデータの避難を急ぐ必要があります。
Time Machineバックアップが「遅い」と感じる時の改善策
Time Capsuleや外付けHDDでのバックアップがなかなか終わらない、という悩みは非常に多いです。
初回バックアップは数時間かかるのが普通ですが、2回目以降の「差分バックアップ」すら遅い場合は、何らかのボトルネックが存在します。
特にWi-Fi接続で行っている場合、いくつかの設定を見直すだけで劇的にスピードアップすることがあります。
有線LAN(イーサネット)での接続を試す
最も確実な改善策は、バックアップ時だけMacとTime Capsule(またはNAS)をLANケーブルで直接繋ぐことです。
Wi-Fiは周囲の電波干渉を受けやすく、実効速度が理論値より大幅に落ちることがありますが、有線であれば安定して高速なデータ転送が可能です。
最近のMacBookにはLANポートがないため、Amazon等で「USB-C to Ethernetアダプタ」を用意しておくと重宝します。
バックアップ対象から不要なフォルダを除外する
システム設定のTime Machineオプションから、バックアップ不要な項目を「除外リスト」に追加しましょう。
例えば、容量の大きい動画編集中のデータや、クラウドで同期しているDropboxフォルダなどは除外しても問題ないはずです。
また、アンチウイルスソフトがバックアップファイルをスキャンしている場合も遅くなる原因となるため、一時的にオフにしてみるのも有効です。
AirMac Time Capsuleの処分方法とデータの完全消去
いよいよTime Capsuleを手放すことになった時、最も気をつけなければならないのが「プライバシーの保護」です。
中にはあなたのMacのデータが丸ごと入っているため、そのまま捨てたり売ったりするのは非常に危険です。
Appleが用意している公式の消去機能を使って、復元不可能な状態にしてから処分しましょう。
「ゼロ書き込み」による確実なデータ消去
AirMacユーティリティの「ディスク」タブから「ディスクを消去」を選択します。
ここで「クイック消去」ではなく、必ず「データをゼロで上書き(1回または複数回)」を選んでください。
時間はかかりますが、これにより特殊なソフトを使っても中のデータを復元することができなくなります。売却する場合は必須の作業です。
壊れて動かない場合の物理破壊
電源が入らずソフト的な消去ができない場合は、物理的にHDDを破壊するのが最も安全です。
前述の手順で内部からHDDを取り出し、ドリルで穴を開けるか、専門のハードディスク破壊サービス(ソフマップ等で実施)を利用しましょう。
本体のプラスチックや基板については、自治体の小型家電回収ボックスや、Appleの無料リサイクルプログラムを利用して正しく処分してください。
最新のMacBook Air/Proに最適なバックアップ構成
最新のAppleシリコン(M1/M2/M3チップ)搭載Macを使っているなら、Time Capsule時代よりもさらに洗練されたバックアップ環境を構築できます。
現代のベストプラクティスは、「iCloudによる利便性」と「外付けSSDによる堅牢性」のハイブリッド運用です。
これにより、万が一の紛失や盗難、そしてハードウェア故障の両方に備えることができます。
iCloudで常に最新の状態を保つ
デスクトップと書類フォルダをiCloudに同期させる設定をオンにしておきましょう。
これにより、外出先でiPhoneやiPadからファイルを確認できるようになるだけでなく、Macが突然壊れても大切な書類はクラウド上に無傷で残ります。
iCloudの容量は月額数百円から拡張できるため、ケチらずに投資する価値があります。
高速外付けSSDで週に一度のフルバックアップ
iCloudだけではOSの設定などは守れないため、週末などに外付けSSDを接続してTime Machineを実行します。
最近のSSDは非常に安価になっており、1TB〜2TBのモデルがAmazonで1万円台から手に入ります。
これを1台持っておくだけで、Macを買い替えた際の新旧移行も驚くほどスムーズ(30分〜1時間程度)に終わります。
AirMac Time Capsuleの寿命を延ばす!ファン掃除と熱対策のコツ
AirMac Time Capsule、特に最終モデルである縦型(タワー型)は、そのスタイリッシュなデザインの一方で内部に熱がこもりやすいという弱点があります。
多くの故障原因は、長年の使用で内部に溜まった「ホコリ」が排熱を妨げ、メイン基板やハードディスクを高温にしてしまうことにあります。
愛機を1日でも長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスと設置環境の見直しが欠かせません。
吸気口と排気口のクリーニング手順
Time Capsuleの底面にある隙間は吸気口になっており、ここがホコリで塞がると内部のファンがいくら回っても冷却されません。
掃除機で直接吸い取るか、エアダスターを使ってホコリを吹き飛ばしましょう。
可能であれば、数年に一度は底面パネルを開けて、ファン自体に絡みついたホコリを除去するのが理想的です。これだけで動作音の静音化にも繋がります。
「浮かせる設置」で冷却効率を最大化する
Time Capsuleを棚の中に押し込んだり、布を被せたりするのは絶対にNGです。
おすすめは、Amazon等で売っている「ゴム足」や「小型のスタンド」を使って、本体を底面から数ミリ浮かせることです。
底面からの空気の通り道を確保するだけで、内部温度を数度下げることができ、HDDの熱暴走や寿命低下を劇的に防ぐことができます。
Time Machineバックアップを暗号化すべき理由と設定方法
Time Capsuleに保存されるデータには、あなたの写真、メール、ブラウザの履歴、さらにはパスワード情報まで含まれています。
もしTime Capsuleが盗難にあったり、中古で売却した際にデータ消去が不完全だったりすると、プライバシーが丸裸になってしまいます。
これを防ぐ唯一の手段が、「バックアップの暗号化」です。
暗号化設定をオンにする手順
Macの「システム設定」からTime Machineの設定を開き、バックアップディスクを選択する際に「バックアップを暗号化」にチェックを入れます。
パスワードを設定すれば、それ以降に保存されるデータは強固な暗号で守られ、パスワードを知る人以外は中身を読み取ることができなくなります。
Time Capsuleをネットワーク越しに使っている場合、この設定はセキュリティの要となります。
暗号化によるパフォーマンスへの影響
「暗号化するとバックアップが遅くなるのでは?」という懸念がありますが、近年のMac(特にAppleシリコン搭載機)はハードウェア側で暗号化処理を高速に行うため、体感的な速度低下はほとんどありません。
初期の暗号化処理には時間がかかりますが、一度終わってしまえば、それ以降の差分バックアップはスムーズです。
通販で新しくNASやSSDを購入した際も、最初から暗号化をオンにしておくことを強く推奨します。
AirMacユーティリティがiOS/iPadOSでも使えるって知ってた?
AirMac Time Capsuleの設定を変更するために、わざわざMacを開く必要はありません。
AppleはiPhoneやiPad向けに、無料の「AirMacユーティリティ」アプリを提供しています。
これを使えば、ソファに座りながらスマホ1つでネットワークの状態を管理したり、再起動したりすることが可能です。
スマホアプリ版でできること
- 接続デバイスの確認: 現在どの端末がWi-Fiに繋がっているか一目で分かります。
- ゲストネットワークの設定: 友人が来た時だけ、専用のWi-Fiパスワードを一時的に発行できます。
- ファームウェアの更新: 最新のパッチが来ているか確認し、タップ1つで適用できます。
- Wi-Fiチャンネルの変更: 電波干渉が激しい時、最適なチャンネルへ手動で切り替えられます。
「インターネットが見つかりません」エラーの対処もスマホで
インターネットが繋がらなくなった際、Macを立ち上げるのは面倒ですが、スマホアプリなら即座に状況を診断できます。
アプリ上のアイコンが赤くなっている箇所を確認し、指示に従ってモデムやTime Capsuleを再起動させるだけで解決することも多いです。
App Storeで「AirMac」と検索して、あらかじめインストールしておくと非常に便利です。
Wi-Fi 6E/7時代の到来とAirMac Time Capsuleの限界
通信技術は日進月歩で進化しており、現在はWi-Fi 6(ax)を超え、Wi-Fi 6Eや次世代のWi-Fi 7が普及し始めています。
AirMac Time Capsuleが対応しているWi-Fi 5(ac)は、10年以上前の古い規格となりつつあります。
最新のMacBookやiPhoneの性能をフルに引き出すには、Time Capsuleはもはや「足枷」になってしまっているのが現状です。
通信速度の圧倒的な差を比較
| 規格名 | 最大通信速度(理論値) | 特徴 |
| Wi-Fi 5 (Time Capsule) | 約1.3Gbps | 5GHz帯を使用。一世代前の主流。 |
| Wi-Fi 6 | 約9.6Gbps | 混雑に強く、スマホの電池持ちも向上。 |
| Wi-Fi 6E / 7 | 10Gbps以上 | 6GHz帯を使用。遅延がほぼゼロ。 |
4K動画編集や大容量通信をするなら買い替え時
YouTubeの4K動画を視聴したり、Zoom会議を頻繁に行ったりする場合、古いTime CapsuleのWi-Fiチップでは処理しきれず、映像がカクつくことがあります。
また、オンラインゲームをプレイする方にとって、Wi-Fi 5の遅延(レイテンシ)は致命的な差になります。
通販サイトで最新のWi-Fi 6/7対応ルーターを導入すれば、まるで家のネット回線自体をアップグレードしたような衝撃を受けるはずです。
Windows PCでAirMac Time Capsuleを使う方法はある?
「MacからWindowsに乗り換えたけれど、Time Capsuleの中に写真が残っている」というケースも少なくありません。
Apple製品専用と思われがちなTime Capsuleですが、実はWindows PCからでもネットワークドライブとして認識させることが可能です。
ただし、専用のドライバーをインストールするなどの準備が必要です。
「Windows用AirMacユーティリティ」のインストール
Appleの公式サイト(またはアーカイブサイト)から、Windows用のAirMacユーティリティをダウンロードしてインストールします。
これにより、WindowsのエクスプローラーからTime Capsuleの内部HDDにアクセスできるようになります。
パスワードを入力すれば、Macで保存したファイルを取り出すことができるため、データ移行には欠かせない手順です。
SMBプロトコルの設定に注意
Time Capsuleは古いプロトコル(SMB 1.0など)を使用している場合があり、Windows 10/11の最新セキュリティ設定では接続がブロックされることがあります。
その場合は、Windowsの「機能の有効化または無効化」から一時的にSMB 1.0を有効にする必要があります(作業後はセキュリティのため無効に戻すのを推奨します)。
複雑な設定を避けたい場合は、前述の「HDD取り出し」を行って直接Windowsに繋ぐ方が手っ取り早いこともあります。
AirMac Time Capsuleの修理代金はいくら?公式サポートの現状
Apple製品には通常、購入から1年間の保証(AppleCare加入で3年)がありますが、Time Capsuleは既に全てのモデルで保証期間が終了しています。
「オブソリート製品(製造中止から7年以上)」または「ビンテージ製品(5年以上)」に指定されているため、Apple公式ストアでの修理受付は終了しています。
故障してしまった場合、正規ルートでの修理は絶望的と考えたほうが良いでしょう。
街の修理屋さんや専門業者の相場
どうしても修理したい場合は、Mac修理を専門とする民間業者に頼ることになります。
電源ユニットの交換や、内部HDDの交換などが主な修理内容となりますが、工賃を含めると2万円〜4万円程度かかるのが相場です。
この金額を払って古い規格のルーターを直すよりは、Amazonで最新のルーターと外付けSSDを揃えたほうが、今後のことを考えると圧倒的にコスパが良いと言えます。
自分で修理する「ニコイチ」という選択肢
ジャンク品(動かない個体)を数千円で安く仕入れ、自分の持っているTime Capsuleとパーツを組み合わせて直すユーザーもいます。
「電源は入るがHDDが死んでいる個体」と「外見はボロボロだが中身は動く個体」を組み合わせるわけです。
これは完全な自己責任となりますが、愛機を復活させるための最後の手段として知識を持っておくのは損ではありません。
Time Machineバックアップを「2箇所」に取る重要性
データのプロは「バックアップは3-2-1ルールで取るべき」と言います。
これは、3つのデータコピーを持ち、2つの異なるメディアに保存し、1つは遠隔地(クラウド等)に置くという鉄則です。
Time Capsuleだけに頼っている状態は、もしTime Capsuleそのものが壊れたり、災害にあったりした場合にデータを失うリスクがあります。
Macは複数の保存先を指定できる
実はTime Machineの設定では、バックアップ先を2つ以上登録することが可能です。
例えば、「自宅ではNASにワイヤレスで保存」し、「職場では外付けHDDに有線で保存」といった使い分けができます。
Macは接続された方のドライブへ交互にバックアップを取ってくれるため、どちらかが壊れてもデータはもう一方に残ります。
クラウドバックアップサービス「Backblaze」の活用
物理的なディスクだけでなく、ネット上の専用サーバーにMacの中身を丸ごとバックアップしてくれる「Backblaze」のようなサービスも人気です。
月額定額で容量無制限のバックアップが可能で、Time Machineとは別の仕組みで動くため、ウイルス感染や物理的な紛失にも強いのが特徴です。
大事な仕事のデータや、代えのきかない家族写真を持っている方は、通販で買うHDDに加えて、こうしたサービスも検討してみてください。

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