【保存版】金利上昇で国債売りが加速するのはなぜ?初心者必見の仕組み3選
最近、ニュースや新聞で「金利が上昇したことで国債が売られている」という話題をよく耳にしますよね。
投資に詳しくない方からすると、「金利が上がるなら、国債は持っていた方がお得じゃないの?」と不思議に感じるかもしれません。
しかし、債券の世界には初心者には少し分かりにくい「逆相関」というルールが存在します。この仕組みを正しく理解していないと、知らないうちに資産形成のチャンスを逃してしまう可能性もあるのです。
今回は、なぜ金利が上がると国債が売られるのか、その理由や仕組み、そして私たち個人への影響をどこよりも分かりやすく徹底解説します!
- 金利上昇と国債売りの基本的な仕組みとは?
- なぜ金利が上がると投資家は国債を売るのか
- 金利上昇の背景にある経済要因をチェック
- 日銀の政策変更が「国債売り」を加速させる理由
- 国債が売られることで発生するデメリットとは?
- 逆に「金利上昇」で得をする人は誰?
- 米国債と日本国債の連動性を知る
- 国債の価格が暴落する「債券ショック」の過去事例
- 投資家が注目する「利回り」と「価格」の逆転現象
- 金利上昇が株価に与える影響はなぜマイナス?
- 個人向け国債は売るべき?持ち続けるべき?
- ネット証券を活用した賢い資産防衛術
- 国債が売られる時期の資産ポートフォリオの見直し方
- 「金利上昇=不況」は本当?過去のデータから読み解く
- 国債の格付けが下がると何が起きるのか?
- 債券ETFと生債券、どちらが金利上昇に強い?
- 新NISAで債券を組み込む際の戦略
- 今後、日本の金利はどうなる?未来予測と対策
金利上昇と国債売りの基本的な仕組みとは?

債券価格と金利の切っても切れない関係
まず最初に覚えておきたいのが、債券価格と金利は「シーソー」のような関係にあるということです。
金利が上がると債券価格は下がり、逆に金利が下がると債券価格は上がるという鉄則があります。
なぜこのような現象が起きるのか、具体例で考えてみましょう。
新しく発行される国債の方が魅力的になる
例えば、あなたが「金利1%」の国債を100万円分持っているとします。
その後、世の中の金利が上がって、新しく「金利2%」の国債が発行されるようになったらどうでしょうか?
誰もが古い「1%の国債」より、新しい「2%の国債」を欲しがりますよね。
その結果、持っている古い国債を売って、新しい国債に乗り換えようとする動きが強まるため、古い国債は売られ、その価格が下がってしまうのです。
なぜ金利が上がると投資家は国債を売るのか
利益確定とリスク回避の動き
プロの投資家は、将来さらに金利が上がると予想した場合、早めに今の国債を売却しようとします。
「もっと金利が上がってから新しいものを買えばいい」と考えるため、手持ちの国債を手放す「売り」が先行するのです。
これにより市場には売り注文が溢れ、さらに国債価格を下押しする要因となります。
機関投資家のポートフォリオ調整
銀行や保険会社などの機関投資家は、膨大な量の国債を保有しています。
金利上昇局面では、保有している国債の時価が目減りしてしまうため、損失を最小限に抑えるために売却を進めることがあります。
これがさらなる「国債売り」を呼び、負のループに陥ることも珍しくありません。市場の大きな流れに逆らうのは非常にリスクが高いため、プロほど迅速に動くのです。
金利上昇の背景にある経済要因をチェック
インフレ(物価上昇)の影響
金利が上昇する最大の原因の一つが「インフレ」です。
物価が上がると、お金の価値が下がってしまいます。中央銀行はこれを抑えるために「政策金利」を引き上げます。
景気が良すぎて物価が上がりすぎるのを防ぐためのブレーキのような役割ですね。
景気回復への期待感
景気が良くなると、企業はお金を借りて投資を増やそうとします。
資金の需要が高まることで、市場金利には上昇圧力がかかります。
つまり、「金利上昇=景気が良くなっている兆候」と捉えることもできますが、急激な上昇は経済にショックを与えるため注意が必要です。
| 要因 | 金利への影響 | 国債への影響 |
| インフレ上昇 | 上昇しやすい | 売られやすい |
| 景気拡大 | 上昇しやすい | 売られやすい |
| 金融緩和縮小 | 上昇しやすい | 売られやすい |
日銀の政策変更が「国債売り」を加速させる理由
マイナス金利解除の影響力
日本では長らく超低金利政策が続いてきましたが、近年その方針に変化が見られます。
日銀が政策金利を引き上げたり、国債を買い支える枠組みを変更したりすると、市場は即座に反応します。
「これから日本の金利も本格的に上がるぞ」という期待が、一気に国債売りを加速させるのです。
YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正
日銀が行ってきた「長期金利を一定の範囲に抑え込む政策」の柔軟化も大きなトピックです。
これまでは日銀が国債を無理やり買い取って金利を低く抑えていましたが、その制限が緩まれば、金利は自然と市場の原理で上昇します。
その結果、今まで低金利に慣れきっていた市場に激震が走り、国債を投売りする動きが出ることもあります。
国債が売られることで発生するデメリットとは?
住宅ローン金利への波及
私たち個人にとって最も身近なデメリットは、住宅ローンの固定金利が上がることです。
長期国債の利回りは、住宅ローンの固定金利の基準となっています。
国債が売られて金利が上がれば、これから家を建てようとする人の返済負担が増えてしまうのです。
企業の資金調達コストが増大
国債の金利が上がると、企業が銀行からお金を借りる際の金利も連動して上がります。
これにより、設備投資を控える企業が増え、巡り巡って景気の冷え込みや給料の伸び悩みにつながる懸念があります。
特に中小企業にとっては、わずか数%の利上げでも経営を圧迫する死活問題になりかねません。
逆に「金利上昇」で得をする人は誰?
預金者や年金生活者
悪い話ばかりではありません。銀行にお金を預けている人にとっては、金利上昇はプラスに働きます。
今は「スズメの涙」ほどしか付かない利息が、少しずつ増えていく可能性があるからです。
特に多額の現金を保有している高齢層にとっては、確実にお金が増える嬉しい変化と言えるでしょう。
銀行や保険会社などの金融機関
金融機関は、貸し出したお金の利息で利益を得ています。
金利が上がることで「利ざや」が拡大し、業績が改善する傾向があります。
投資先として銀行株が注目されるのも、こうした理由があるからですね。
米国債と日本国債の連動性を知る
アメリカの金利が上がると日本も売られる?
世界最大の経済大国であるアメリカの動向は、日本の国債市場に多大な影響を与えます。
アメリカの金利が上昇すると、投資家はより利回りの高い「米国債」に魅力を感じ、円を売ってドルを買い、米国債に資金を移そうとします。
この動きに伴い、日本の国債は売られやすくなり、結果として日本の金利も引きずられるように上昇するという現象が起こります。
「悪い金利上昇」と「良い金利上昇」の違い
景気が良くて金利が上がるのは「良い金利上昇」ですが、他国の金利につられて無理やり上がるのは、国内経済にとって負担になる「悪い金利上昇」となるリスクがあります。
「なぜ日本だけ金利が低いままではいられないのか?」という疑問の答えは、このグローバルな資金移動の仕組みにあるのです。
国債の価格が暴落する「債券ショック」の過去事例
1990年代後半の日本で起きたこと
過去には、金利の急激な変動により国債が猛烈に売られた事例があります。
例えば1998年の「運用部ショック」では、大口の買い手がいなくなるとの懸念から国債価格が暴落し、長期金利が短期間で急騰しました。
こうしたショックが起きると、金融市場全体にパニックが広がり、株価にも悪影響を及ぼすことがあります。
海外で起きた歴史的な金利急騰
2022年から2023年にかけてのアメリカでも、インフレ対策の急激な利上げにより、債券市場は記録的な下落を経験しました。
「国債は安全資産」という常識が通用しなくなる瞬間があることを、歴史は私たちに教えてくれています。
投資家が注目する「利回り」と「価格」の逆転現象
なぜ「利回り」という言葉が使われるのか
国債の取引において、価格そのものよりも「利回り」が重視されるのはなぜでしょうか。
利回りとは、投資した金額に対して、1年間にどれくらいの収益が得られるかを示す指標です。
価格が下がる(安く買える)ということは、将来受け取れる利息や元本の割合が高くなることを意味するため、価格低下は利回りの上昇と同義なのです。
複利効果を考えた長期運用の視点
金利が上がっている局面で国債を売る人がいる一方で、新しく「高利回りになった国債」を買おうとする人も現れます。
特に長期的な視点で見れば、高い金利を確定させて保有し続けることは、複利の恩恵を受ける絶好のチャンスとなります。
「売るべきか、それともチャンスと見て買うべきか」。この判断が投資の明暗を分けることになります。
金利上昇が株価に与える影響はなぜマイナス?
理論上の「割引率」の上昇
一般的に、金利が上がると株価は下がると言われています。これにはいくつかの理論的な理由があります。
一つは、将来企業が稼ぐ利益の価値を「今の価値」に直す際、金利が高いほどその価値が低く見積もられてしまうためです。
専門用語では「割引率の上昇」と呼ばれますが、金利が高い世界では、リスクのある株をわざわざ持つメリットが相対的に薄れるのです。
借金が多い企業ほどダメージを受ける
企業が成長のために借りているお金の利息負担が増えることも、株価下落の大きな要因です。
特に急成長中のハイテク企業などは、多額の資金を借り入れていることが多いため、金利上昇には非常に敏感です。
金利上昇局面では、借金の少ない「健全経営」の企業が選好されるようになります。
個人向け国債は売るべき?持ち続けるべき?
「変動10」なら金利上昇に対応できる
個人投資家に人気の「個人向け国債」はどうでしょうか。
「変動10年」というタイプであれば、市場の金利上昇に合わせて受け取れる利息が増えていく仕組みになっています。
そのため、市場金利が上がっているからといって、慌てて売却する必要はありません。むしろ、これから利息が増えるのを楽しみに待てる商品です。
中途換金のルールと注意点
もしどうしても現金が必要で売却(中途換金)する場合、直近2回分の利息相当分が差し引かれるというルールがあります。
しかし、元本割れすることはないため、市場で売買される国債(利付国債)のような「価格暴落による損失」を恐れる必要はありません。
初心者が資産を守りながら運用するなら、ネット銀行の定期預金と個人向け国債を併用するのが最強と言えるでしょう。
ネット証券を活用した賢い資産防衛術
手数料の安さが利回りを左右する
国債や社債、あるいはそれらを組み込んだ投資信託を買う場合、どこで購入するかが非常に重要です。
窓口のある銀行や大手証券会社では、手数料が高く設定されていることが多く、せっかくの金利上昇による利益が相殺されてしまうことも。
圧倒的にコストパフォーマンスが良いのは、SBI証券や楽天証券などのネット証券です。
通販感覚で投資を始める時代
今の時代、投資はスマホ一台で、まるでAmazonや楽天市場で買い物をするような感覚で始められます。
金利のニュースを見て「何か対策をしなきゃ」と思ったら、まずはネット証券の口座を開設して、どのような債券商品があるか眺めてみるだけでも大きな一歩です。
「通販がコスパ最強」なのは、今や家電や服だけでなく、金融商品も同じなのです。
| 購入場所 | 手数料 | 手軽さ | おすすめ度 |
| 大手銀行窓口 | 高い | 低い(手間がかかる) | ★★☆☆☆ |
| ネット証券 | 非常に安い | 非常に高い(スマホ完結) | ★★★★★ |
| 郵便局 | 普通 | 普通 | ★★★☆☆ |
国債が売られる時期の資産ポートフォリオの見直し方
現金比率を高めるべきか?それとも投資か?
金利上昇局面、つまり国債が売られている時期には、これまでの「当たり前」が通用しなくなります。
まず考えるべきは、資産に占める現金の割合です。金利が上がれば、ただ銀行に預けておくだけでも利息が増えるため、無理にリスクを取る必要がなくなる局面もあります。
しかし、物価上昇(インフレ)が金利上昇を上回るスピードで進んでいる場合、実質的なお金の価値は目減りしていることに注意が必要です。
「逆相関」を利用した分散投資のコツ
一般的に「株と債券は逆の動きをする」と言われますが、金利上昇が激しい時期はどちらも下落する「共倒れ」が起きることもあります。
こうしたリスクを避けるためには、金(ゴールド)や不動産、外貨預金など、異なる性質を持つ資産を組み合わせることが重要です。
特にコモディティ(商品)市場はインフレに強く、国債売りの裏で価格が上昇しやすい傾向にあります。
「金利上昇=不況」は本当?過去のデータから読み解く
利上げ後の経済サイクルを予測する
「金利が上がると景気が悪くなる」と心配する声も多いですが、歴史を振り返ると必ずしもそうとは限りません。
中央銀行が利上げを行うのは、そもそも「景気が強すぎてインフレが止まらない」という状況をコントロールするためです。
適度な金利上昇は経済の健全化を意味し、その後の安定した成長につながるケースも多いのです。
ソフトランディング(軟着陸)の可能性
景気を冷やしすぎずにインフレを抑え込む「ソフトランディング」に成功すれば、国債売りもやがて落ち着きを見せます。
その時、売られて安くなっていた国債は、高い利回りを維持したまま安定資産として再び買い戻されることになります。
「今は嵐の真っ只中」だとしても、その先にある安定期を見据えた行動が求められます。
国債の格付けが下がると何が起きるのか?
信用力の低下が招くさらなる売り
国債が売られる理由の中には、国の「借金返済能力」に対する疑念が含まれることもあります。
格付け会社がその国の国債のランクを下げると、世界の投資家は「リスクが高い」と判断して一斉に売りに出ます。
これが起きると、金利は歯止めが効かないほど急上昇し、その国の通貨(円など)も暴落する「トリプル安」を招く危険性があります。
日本の借金問題と将来の不安
日本は世界でも有数の借金大国ですが、これまでは国内の投資家が支えてきたため、格付け低下による暴落は免れてきました。
しかし、少子高齢化で国内の貯蓄が減り、海外投資家に頼らざるを得なくなると、国債価格の安定性が揺らぐ可能性があります。
「金利上昇」は、単なる市場の揺らぎではなく、国全体の信用問題として捉えるべき局面もあるのです。
債券ETFと生債券、どちらが金利上昇に強い?
価格変動がダイレクトに出るETFの注意点
投資信託やETF(上場投資信託)で国債を持っている場合、市場での「国債売り」による価格下落が即座にマイナスとして表示されます。
ETFには満期がないため、価格が下がったまま戻らないリスクもあり、売買のタイミングが非常に重要です。
満期まで持てば安心な「生債券」のメリット
一方で、国債を直接購入する「生債券」の場合、途中の市場価格がどうなろうと、満期まで持てば額面金額が戻ってきます。
「含み損」が出ても、最終的にプラスになることが約束されているのが生債券の最大の強みです。
金利上昇期こそ、目先の価格に惑わされない「生債券」での運用が初心者にはおすすめと言えます。
新NISAで債券を組み込む際の戦略
成長投資枠での活用方法
2024年から始まった新NISAでは、債券そのものを買うことはできませんが、債券に投資する投資信託は購入可能です。
金利が上昇して債券価格が安くなっている時期に、新NISAの「成長投資枠」で債券型ファンドを仕込むのは、将来の金利低下局面での利益を狙う有効な手段です。
非課税メリットを最大限に活かす
通常、国債の利息には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内のファンドであればこの税金がゼロになります。
「低利回りだからこそ、税金を引かれないメリット」が相対的に大きくなるのです。
株式の暴落に備える「緩衝材」として、NISA口座の一部に債券を組み込んでおくことは、長期投資の継続率を高める秘訣です。
| 項目 | 特定口座(通常) | 新NISA口座 |
| 利息への課税 | 20.315%かかる | 0円(非課税) |
| 売却損の相殺 | 他の利益と可能 | 不可 |
| おすすめの時期 | いつでも | 金利高(価格安)の時 |
今後、日本の金利はどうなる?未来予測と対策
長期的な金利上昇トレンドへの備え
多くの専門家は、日本もついに「金利のある世界」に戻りつつあると指摘しています。
数十年にわたるデフレ脱却が見え始め、国債売りが一時的なブームではなく、大きな時代の転換点になる可能性があります。
私たちにできる最も確実な防衛策
金利が上がっても、国債が売られても、揺るがない自分自身の「稼ぐ力」と「知識」を持つことが最大の防御です。
「なぜ国債が売られるのか」を理解したあなたは、すでに周囲よりも一歩リードしています。
この知識を活かして、ネット証券での賢い運用や、固定金利への借り換え検討など、具体的なアクションを起こしていきましょう。

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