株のつなぎ売りはなぜ人気?【保存版】メリット・デメリット5選!
株の投資スタイルは多岐にわたりますが、最近特に注目を集めているのが「つなぎ売り(クロス取引)」という手法です。
なぜ多くの投資家がこの方法を実践しているのでしょうか?その最大の理由は、株価下落のリスクを徹底的に抑えながら、株主優待を賢くゲットできる点にあります。
「投資は怖いけれど、優待は欲しい!」というわがままな願いを叶えてくれるのが、このつなぎ売りなのです。
しかし、仕組みを正しく理解していないと「思わぬ手数料で大損した……」なんてことになりかねません。
この記事では、つなぎ売りの仕組みから具体的なやり方、失敗しないための注意点までをどこよりも詳しく、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
これから優待生活を始めたい方は、ぜひ最後までチェックして、お得な資産運用の一歩を踏み出してくださいね!
- 株のつなぎ売りとは?なぜリスクなしで優待がもらえるのか解説
- なぜ投資家は「つなぎ売り」を選ぶのか?驚きのメリット
- つなぎ売りのデメリットと注意すべき「隠れたコスト」
- つなぎ売りを始めるための準備:証券会社選びのポイント
- つなぎ売りの具体的なやり方:初心者でも迷わない5ステップ
- つなぎ売りで狙いたい!おすすめの優待銘柄ジャンル3選
- つなぎ売りの失敗事例から学ぶ:損をしないための教訓
- つなぎ売りの清算方法:権利を得た後の「現渡」とは?
- つなぎ売りを加速させる!便利なツールと情報収集術
- つなぎ売りを成功させるための「銘柄選び」高度な戦略
- つなぎ売りに関するよくある疑問(Q&A)
- つなぎ売りにおすすめのネット証券を徹底比較
- まとめ:つなぎ売りをマスターして優待生活を始めよう
株のつなぎ売りとは?なぜリスクなしで優待がもらえるのか解説

つなぎ売りの基本的な仕組みを理解しよう
つなぎ売りとは、一言で言えば「同じ銘柄を、同じ数量、同じ価格で『買い』と『売り』の両方の注文を出す」ことです。
これを一般的に「クロス取引」と呼びます。
なぜこんな面倒なことをするのかというと、株価が上がっても下がっても、損益をプラスマイナスゼロ(相殺)にするためです。
例えば、1,000円で買った株が900円に値下がりしたとします。普通に持っていれば100円の損ですよね。
しかし、同時に1,000円で「空売り(信用売り)」をしていれば、売りポジションでは100円の利益が出ます。
この「買いの損」と「売りの益」が打ち消し合うことで、あなたの資産価値は守られるのです。
つなぎ売りの損益シミュレーション表
| 株価の動き | 現物買いの損益 | 信用売りの損益 | 合計損益 |
| 100円上昇 | +100円 | -100円 | 0円 |
| 100円下落 | -100円 | +100円 | 0円 |
このように、株価の変動に左右されず、株主としての「権利」だけを確定させることができるのが最大の特徴です。
権利付最終日にこの状態を作っておけば、翌日に株価が暴落しても、あなたは安心して優待品を受け取ることができます。
「現物買い」と「信用売り」のペアが鍵
つなぎ売りを成立させるためには、証券口座で「現物取引」と「信用取引」の両方を利用する必要があります。
現物買いは、実際にその株を所有することを指します。これにより、株主名簿に名前が載り、優待や配当の権利が発生します。
一方の信用売りは、証券会社から株を借りて売る行為です。
このペアを作ることで、初めてリスクヘッジが可能になります。
最近では、ネット証券のスマホアプリで簡単にこのセット注文ができるようになっており、以前よりも格段にハードルが下がっています。
楽天証券やSBI証券などの大手ネット証券では「優待クロス専用ページ」まで用意されているほど人気なんですよ。
なぜ投資家は「つなぎ売り」を選ぶのか?驚きのメリット
株価下落リスクを完全にシャットアウトできる
株を保有する上で一番怖いのは、権利落ち日(優待の権利を得た翌日)の急激な株価下落です。
多くの投資家が優待目当てに株を買うため、権利が確定した瞬間に売りが殺到し、数%から時には10%以上も株価が下がることがあります。
3,000円のクオカードをもらうために、株価が20,000円下がってしまったら本末転倒ですよね。
つなぎ売りをしていれば、この「権利落ち」による損失を気にする必要がありません。
どれだけ暴落しても、自分の手元に残る資産は変わらない。この安心感こそが、多くの人がつなぎ売りを選ぶ最大の理由です。
投資初心者の方でも、夜ぐっすり眠りながら優待を待つことができるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
少額の手数料だけで豪華な優待品が手に入る
つなぎ売りにかかる費用は、主に「売買手数料」と「貸株料(株を借りるためのレンタル料)」の2つだけです。
最近のネット証券は手数料競争が激しく、数百円程度のコストで済むケースがほとんどです。
例えば、配当や優待が豪華な「カタログギフト(3,000円相当)」の銘柄をクロス取引する場合を考えてみましょう。
諸々の手数料を合わせても500円程度で済めば、実質2,500円のお得になります。
「普通に買うより圧倒的に安く、確実に手に入れる」という錬金術のような手法なのです。
特に主婦の方やサラリーマンの方の間で、日用品や食料品の優待を狙ったつなぎ売りがブームになっているのも頷けますね。
資金効率を最大化する投資戦略として優秀
つなぎ売りは、短期間だけ資金を拘束する手法です。
権利付最終日の数日前から仕込み、権利が落ちたらすぐに解消(現渡)するため、長期間株を持ち続ける必要がありません。
これにより、効率よく色々な企業の優待を「渡り歩く」ことが可能になります。
3月末や9月末といった優待シーズンには、多くの資金を複数の銘柄に分散させて、一度に大量の優待を獲得する猛者もいます。
銀行に預けておいてもほとんど金利がつかない現代において、この「資金を回して優待を得る」という戦略は非常に理にかなっています。
Amazonや楽天で買い物をする際に、貯めた優待のギフトカードを使えば、家計の助けになること間違いなしです。
つなぎ売りのデメリットと注意すべき「隠れたコスト」
逆日歩(ぎゃくひぶ)の発生には細心の注意を
つなぎ売りで最も恐ろしいのが「逆日歩」という追加費用の発生です。
これは「制度信用取引」で売り注文が集中し、市場に貸し出せる株が不足した時に発生するペナルティのような料金です。
この逆日歩は、事前にいくらになるか正確に予想することができません。
最悪の場合、1,000円の優待をもらうために、5,000円の逆日歩を払わなければならなくなった……という悲劇が起こります。
これを避けるためには、「一般信用取引」を利用するのが鉄則です。
一般信用取引であれば逆日歩が発生しないため、コストを完全に把握した上で取引ができます。
初心者のうちは、多少貸株料が高くても、必ず一般信用取引を利用するようにしましょう。
配当金と配当落調整金の差額に要注意
つなぎ売りをしていると、「配当金」の扱いが少し特殊になります。
現物株を持っているので配当金を受け取れますが、一方で信用売りをしているため「配当落調整金」という同額の金額を支払う必要があります。
「±0円だから関係ないのでは?」と思われがちですが、実はここに税金が絡んできます。
受け取る配当金からは約20%の税金が源泉徴収されるのに対し、支払う調整金は満額(100%)支払わなければなりません。
最終的に確定申告や損益通算で戻ってくることが多いですが、一時的に手元の資金が減ってしまう点には注意が必要です。
配当金に関する収支イメージ
| 項目 | 金額 | 内容 |
| 配当金(受取) | +7,965円 | 10,000円から税引き後 |
| 配当落調整金(支払) | -10,000円 | 配当金の全額 |
| 差引(一時的) | -2,035円 | キャッシュアウトが発生 |
このように、表面上の手数料以外にも動くお金があることを覚えておきましょう。
貸株料の計算を忘れると利益が吹き飛ぶ
信用売りをしている期間、証券会社に対して「株のレンタル料(貸株料)」を日割りで支払う必要があります。
人気の銘柄は早めに確保(在庫確保)しなければならないため、権利日の2週間以上前からポジションを持つことも珍しくありません。
保有期間が長くなればなるほど、この貸株料は積み重なっていきます。
特に連休(GWや年末年始)を跨ぐ場合は、市場が開いていなくても日数がカウントされるため、想像以上にコストがかさむことがあります。
「優待価値 > 手数料 + 貸株料」の方程式が崩れていないか、注文前に必ずシミュレーションを行うことが大切です。
最近はネット上で自動計算ツールを公開しているサイトも多いので、そういった便利ツールをフル活用するのがおすすめです。
つなぎ売りを始めるための準備:証券会社選びのポイント
一般信用取引の在庫が豊富な証券会社を選ぼう
つなぎ売りの成功可否は、いかに「一般信用売りの在庫」を確保できるかにかかっています。
在庫がないと、そもそもクロス取引自体ができません。
現在、在庫量で圧倒的に強いと言われているのが「SBI証券」と「楽天証券」の2強です。
これに加えて、争奪戦に強い「auカブコム証券」や、手数料が格安な「GMOクリック証券」を組み合わせて使うのが中級者のスタンダードです。
複数の証券口座を持っておくことで、A社には在庫がないけれどB社にはある、という状況に対応できるようになります。
口座開設は無料ですし、維持費もかからないので、早めに複数の窓口を作っておくのが賢い選択です。
手数料体系を「定額プラン」か「都度プラン」か見極める
証券会社によって、1日の合計約定金額で手数料が決まる「定額プラン」と、1回の注文ごとに決まる「都度プラン」があります。
つなぎ売りの場合、現物買いと信用売りの2つの注文を出すため、約定金額が膨らみがちです。
最近では「1日100万円まで手数料無料」という証券会社が増えているため、この枠をうまく活用すれば、手数料コストを劇的に下げることが可能です。
例えば、50万円の株をクロスする場合、往復で100万円の約定になりますが、無料枠内であれば手数料は0円になります。
「どの証券会社が自分の取引スタイルに最も安いか」を比較表などで確認してみましょう。
主要ネット証券の手数料比較(1日定額制)
| 証券会社名 | 無料枠(1日) | 特徴 |
| SBI証券 | 100万円まで | 在庫数が日本最大級 |
| 楽天証券 | 100万円まで | 楽天ポイントが貯まる |
| GMOクリック証券 | 100万円まで | 株主優待で手数料キャッシュバック |
こうして見ると、まずは大手3社を押さえておけば間違いありませんね。
特にGMOクリック証券は、自社の優待を使うことでさらに手数料を安くできるため、つなぎ売りファンには必須の口座と言えます。
スマホアプリの操作性が取引の勝敗を分ける
優待クロスの在庫争奪戦は、平日の19時や20時といった決まった時間にスタートします。
この「争奪戦」に勝つためには、スマホアプリのレスポンスや操作性が非常に重要です。
数秒の遅れで在庫が完売してしまうことも珍しくありません。
自分が使いやすいと感じるアプリ、注文画面までスムーズに辿り着けるアプリをメインに据えましょう。
「注文の出しやすさ=利益の出しやすさ」といっても過言ではありません。
事前に注文の練習をしておき、争奪戦の時間に迷わず操作できるようにしておくのがプロのやり方です。
つなぎ売りの具体的なやり方:初心者でも迷わない5ステップ
ステップ1:証券口座に資金を入金し「信用口座」を開設する
つなぎ売りを始めるための第一歩は、証券口座の準備です。
すでに現物取引の口座を持っている方でも、別途「信用取引口座」の開設を申し込む必要があります。
審査には数日かかることがあるため、権利付最終日の直前ではなく、余裕を持って1ヶ月前には済ませておきましょう。
また、つなぎ売りには「現物買い」の代金だけでなく、証券会社に預ける「保証金」も必要になります。
購入したい株の代金の1.3倍〜1.5倍程度の資金を口座に入れておくと、スムーズに取引が進みます。
ネット証券なら、銀行口座からの即時入金サービスが利用できるので、Amazonのギフト券を買うような手軽さで資金移動ができますよ。
ステップ2:狙った銘柄の「一般信用在庫」をチェックする
口座の準備ができたら、次は銘柄選びと在庫の確認です。
つなぎ売りで最も重要なのは、証券会社が貸し出せる株(一般信用売りの在庫)が残っているかどうかです。
人気の銘柄、例えばクオカードや食品、外食チェーンの割引券などは、権利日の数週間前から在庫がなくなります。
証券会社のサイトにある「株主優待検索」を使い、欲しい優待を探すと同時に、売りの在庫状況を確認しましょう。
「在庫あり」と表示されていればチャンスです。
逆に「在庫なし」となっている場合は、争奪戦(追加放流)の時間を待つか、別の銘柄を探す必要があります。
楽天市場で人気商品を予約するようなスピード感が求められる場面ですので、お気に入りの銘柄はリストアップしておきましょう。
ステップ3:権利付最終日に「現物買い」と「信用売り」を同時発注
在庫が確保できたら、いよいよ注文です。
基本的には「権利付最終日」の寄付(午前9時)までに、以下の2つの注文を出します。
1つは「現物買い」の成行注文、もう1つは「信用売り」の成行注文です。
ここで重要なのは、必ず両方を「成行」かつ「寄付」で約定させることです。
これにより、買いと売りの価格が完全に一致し、その後の株価変動リスクをゼロにできます。
注文時のチェックリスト
| 項目 | 注文内容 | 注意点 |
| 銘柄 | 同一銘柄 | 銘柄コードをダブルチェック |
| 数量 | 同一数量 | 100株なら両方100株 |
| 注文手法 | 成行(寄付) | 指値は価格がズレるためNG |
このセット注文が完了すれば、あなたの優待権利はほぼ確定したも同然です。
あとは市場が閉まるのを待つだけなので、難しいテクニックは一切不要です。
つなぎ売りで狙いたい!おすすめの優待銘柄ジャンル3選
ギフトカード・クオカード:使い勝手抜群の王道ジャンル
つなぎ売り初心者の方にまずおすすめしたいのが、クオカードやギフトカードがもらえる銘柄です。
これらの優待は、送料がかからないため企業側のコストも低く、廃止されにくい傾向にあります。
また、コンビニや書店、マツモトキヨシなどで現金と同じように使えるため、家計に直結するメリットがあります。
特に3月や9月の決算期には、10万円前後の投資(つなぎ売り)で1,000円〜2,000円分のカードがもらえる銘柄が豊富です。
「投資額が少なく、手数料負けしにくい」ため、練習台としても最適ですね。
ヤフオクやメルカリなどでも換金性が高いため、非常に人気があり、在庫争奪戦が最も激しいジャンルでもあります。
外食・飲食チェーン:毎月の食費を劇的に節約
次に人気なのが、吉野家、すかいらーく、マクドナルドといった有名飲食チェーンの優待券です。
これらの優待は、1回あたりの進呈額が大きく、家族全員で楽しめるのが魅力です。
つなぎ売りを駆使すれば、週末の外食をすべて優待券で賄うことだって夢ではありません。
「生活レベルを落とさずに支出だけを減らす」という、理想的な家計管理が実現できます。
飲食系の銘柄は株価が高いものも多いですが、信用取引のレバレッジを活かせば、手元の資金が少なくても効率よくクロス取引が可能です。
Yahoo!ショッピングなどの通販でデリバリーを頼む際にも、優待で浮いたお金を充てられると考えれば、家計の余裕がさらに広がりますね。
自社製品・カタログギフト:届くのが楽しみになる豪華優待
「自分へのご褒美」として人気なのが、企業の自社製品詰め合わせやカタログギフトです。
お菓子、調味料、地域の特産品など、普段自分では買わないようなちょっと贅沢な品が届くのは格別の喜びです。
カタログギフトの場合、数百種類のアイテムから選べるため、選ぶ楽しさも味わえます。
「お正月の豪華なお肉」や「夏のアイスクリームセット」を、つなぎ売りで賢くゲットしている人は増えています。
こういった優待品は、楽天などのECサイトで購入すると数千円するものも多いですが、つなぎ売りの手数料(数百円)で手に入るのは本当にお得です。
一度この「お得感」を味わってしまうと、普通に買い物をするのがもったいなく感じてしまうかもしれませんね。
つなぎ売りの失敗事例から学ぶ:損をしないための教訓
在庫争奪戦に出遅れて「手数料負け」する銘柄を掴む
つなぎ売りでよくある失敗が、人気の銘柄を確保できず、妥協してあまりお得感のない銘柄を選んでしまうことです。
例えば、1,000円分のクオカードをもらうために、貸株料と手数料を合わせて900円払ってしまったら、利益はわずか100円です。
これでは、注文の手間や資金拘束のリスクに見合いません。
「優待の価値とコストのバランス」を常に見極めることが重要です。
無理にすべての優待を狙うのではなく、利益がしっかりと残る銘柄に絞って勝負しましょう。
通販サイトでセール品を吟味するのと同じように、投資も「コスパ」を意識することが大切です。
権利確定日を間違えて「ただの空売り」になる
信じられないかもしれませんが、権利確定日を一日勘違いして取引してしまうというミスが毎年必ず発生します。
つなぎ売りは「権利付最終日」にポジションを持っていないと意味がありません。
1日でもズレると、優待はもらえないのに手数料だけがかかる、あるいは株価変動リスクに晒されるという悲惨な状況になります。
「カレンダーの権利付最終日に二重丸をつけておく」くらい慎重になりましょう。
証券会社が提供している優待カレンダーは、必ず最新のものを参照してください。
こうした初歩的なミスを防ぐだけでも、投資成績は安定していきます。
制度信用取引で「想定外の逆日歩」を食らう
メリットの章でも触れましたが、制度信用取引を使ったつなぎ売りで、逆日歩が爆発するのは最大の恐怖です。
「みんながやっているから大丈夫だろう」という安易な考えが、思わぬ赤字を招きます。
特に、発行済株式数が少ない小型株や、優待が非常に豪華な銘柄は、逆日歩が最高料率まで跳ね上がるリスクが高いです。
「迷ったら一般信用、在庫がなければ諦める」という規律を持つことが、資産を守ることに繋がります。
メルカリで転売目的の仕入れをする際にも利益計算を細かくするように、投資も守りの姿勢を忘れないでください。
安全第一で進めることが、長く優待生活を楽しむための唯一の方法です。
つなぎ売りの清算方法:権利を得た後の「現渡」とは?
「現渡(げんわたし)」の操作手順とタイミング
権利付最終日の翌日(権利落ち日)になったら、保有している「現物買い」と「信用売り」のポジションを相殺させる必要があります。
この操作を「現渡」と呼びます。
通常の「売却」とは異なり、現物株をそのまま証券会社に引き渡すことで、信用売りの決済を行う仕組みです。
この方法なら、市場で売る際の手数料がかからない(または安く済む)証券会社が多く、非常に効率的です。
タイミングとしては、権利付最終日の夜(市場終了後)から、翌日の寄付前までに行うのが一般的です。
アプリのメニューから「信用決済」→「現渡」を選択するだけの簡単な作業ですよ。
現渡を忘れるとどうなる?強制決済の恐怖
もし、権利落ち日に現渡を忘れて放置してしまったらどうなるでしょうか。
信用売りのポジションには、毎日「貸株料」がかかり続けます。
また、株価が急騰した場合、信用売りの損失が膨らみ、追加で保証金を差し入れなければならない「追証(おいしょう)」が発生するリスクも出てきます。
つなぎ売りは「権利を得たら即座に解消する」のが鉄則です。
ついつい優待をもらった満足感で忘れてしまいがちですが、最後の仕上げまで気を抜かないようにしましょう。
アラームを設定しておくなど、自分のルーティンに組み込んでおくのが賢明です。
最終的な収支計算をして「勝ち」を確認する
現渡が完了したら、今回のつなぎ売りが本当にプラスだったのか収支計算をしてみましょう。
(優待の価値 + 配当金相当額) - (売買手数料 + 貸株料 + 税金)
この計算の結果、1円でもプラスであればあなたの勝ちです。
慣れてくると、この計算を注文前に脳内で行えるようになります。
「時給に換算してどれくらいお得だったか」を考えると、つなぎ売りの楽しさが倍増します。
Amazonのポイント還元率を気にするように、投資のコストパフォーマンスも徹底的に追求していきましょう。
この「小さな得」の積み重ねが、将来の大きな資産形成に繋がっていくのです。
つなぎ売りを加速させる!便利なツールと情報収集術
優待クロス専用の在庫確認サイトを活用する
個人投資家の中には、全証券会社の一般信用在庫をリアルタイムで横断検索できるツールを自作・公開している方がいます。
こうしたサイトを活用することで、自分で一つ一つ証券会社のページを開く手間を省けます。
「どこに在庫があるか」を瞬時に把握することが、激戦を勝ち抜く鍵となります。
特に、在庫が補充される「争奪戦開始5分前」には、こうしたサイトで狙い目の銘柄にアタリをつけておくのがプロの動きです。
ブックマークして、いつでも見られるようにしておきましょう。
SNS(Twitter/X)でリアルタイムの情報を追う
優待投資家のコミュニティはSNS、特にTwitter(X)で非常に活発です。
「〇〇証券に在庫が大量放流された!」「あの銘柄が優待廃止になった!」といった最新情報は、SNSが最も早いです。
ハッシュタグ「#優待クロス」や「#株主優待」で検索すれば、今まさに盛り上がっている情報が手に入ります。
「先人たちの成功談や失敗談」は、どんな参考書よりも勉強になります。
情報の取捨選択は必要ですが、有益なアカウントをフォローしておくだけで、あなたの投資スキルは飛躍的に向上するはずです。
優待カレンダーとアプリの通知機能をフル活用
忙しい日々の中で、銘柄の権利日や在庫補充日をすべて覚えているのは不可能です。
そこで、証券会社が提供しているスマホアプリの通知機能をフル活用しましょう。
「お気に入り銘柄」に登録しておけば、権利日が近づいた際にプッシュ通知で知らせてくれる機能があります。
「テクノロジーに頼る」ことで、うっかりミスを防ぎ、効率的に優待を回収できるようになります。
楽天証券などのアプリは、優待情報の検索性も高く、非常に使い勝手が良いのでおすすめです。
こうしたツールを使いこなすことが、現代の投資家にとって必須のスキルと言えるでしょう。
つなぎ売りを成功させるための「銘柄選び」高度な戦略
権利落ち日の株価下落率を予測して期待値を高める
つなぎ売りの本質はリスク回避ですが、より高度な戦略として「どの銘柄を、いつクロスするか」という期待値の計算が欠かせません。
過去のデータを見ると、権利落ち日に株価が大きく下がる銘柄ほど、つなぎ売りの価値が高まります。
逆に、権利落ちの影響が少ない銘柄であれば、あえて現物保有で配当を狙うという選択肢も出てきます。
「過去3年間の権利落ち後の値動き」をチャートで確認する癖をつけましょう。
多くの投資家がつなぎ売りを利用している銘柄は、在庫が早期になくなる傾向があるため、早めの確保が必要です。
Amazonのセール開始直後に目玉商品が売り切れるように、優待クロスも初動の速さが利益に直結します。
長期保有特典を「つなぎ売り」で維持する方法
最近、多くの企業が導入しているのが「1年以上の継続保有」を条件とした優待のランクアップです。
「つなぎ売りだと、権利日以外は株を持っていないから長期特典はもらえないのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
実は、「空クロス」や「端株(1株)保有」というテクニックを併用することで、長期保有と見なされるケースがあります。
1株だけをずっと持ち続け、権利日だけつなぎ売りで100株にするという手法です。
ただし、企業によっては「貸株」サービスを利用していると株主番号が変わってしまうこともあるため、証券会社の設定には注意が必要です。
こうした細かいテクニックを駆使すれば、数年後にはさらに豪華な優待をゲットできるようになりますよ。
貸株料の「早出し」と「利益」のデッドラインを見極める
人気の銘柄は、権利日の1ヶ月近く前から在庫が消え始めます。
早く在庫を確保すれば確実ですが、その分だけ「貸株料」というコストが日々積み上がっていきます。
「いつ在庫を確保するのが最も利益が最大化するか」を考えるのが、つなぎ売りの一番の醍醐味です。
1,000円の優待に対し、貸株料が1日10円なら、10日前(100円)に確保しても十分利益が出ます。
この「コストの損益分岐点」をExcelや計算アプリで管理できるようになれば、あなたはもう初心者卒業です。
楽天市場の買いまわりキャンペーンで、送料とポイントを天秤にかけるような感覚に近いかもしれませんね。
つなぎ売りに関するよくある疑問(Q&A)
Q1:つなぎ売りは違法やルール違反にならないの?
結論から言うと、つなぎ売り(クロス取引)は証券取引所や証券会社が認めている正当な取引手法です。
相場操縦(株価を意図的に動かすこと)を目的とした不自然な取引は禁止されていますが、優待権利の獲得を目的とした同時注文は、一般的かつ合法的な行為です。
証券会社自ら「優待クロスのやり方」をガイドページで紹介していることからも、その健全性がわかります。
ただし、取引所が定める「不公正取引」に該当しないよう、市場の流動性が極端に低い銘柄での取引は避けるのが無難です。
ルールを守って、堂々と賢い投資を行いましょう。
Q2:つなぎ売りをすると配当金はもらえないのですか?
つなぎ売りの場合、現物株で配当金を受け取れますが、信用売り側で「配当落調整金」を支払うため、トータルではプラスマイナスゼロになります。
実質的に、配当金を得ることはできません。
あくまで「株主優待のみをノーリスクで手に入れるための手法」だと割り切ることが大切です。
もし配当金も欲しい場合は、つなぎ売りをせずに現物株を保有し続ける必要があります。
「優待+配当」か「優待のみ(リスクゼロ)」か、自分の投資目的に合わせて使い分けましょう。
Q3:NISA口座でもつなぎ売りはできますか?
残念ながら、つなぎ売り(信用取引)はNISA口座では利用できません。
NISAは現物株の長期保有を前提とした制度であり、信用売りという概念がないからです。
つなぎ売りを行う場合は、必ず「特定口座(源泉徴収あり)」を利用するようにしましょう。
特定口座であれば、税金の計算も証券会社が自動で行ってくれるため、確定申告の手間も省けて楽チンです。
NISAは長期的な資産形成に、特定口座は優待クロスの利回り向上にと、役割を分担させるのがおすすめの活用術です。
つなぎ売りにおすすめのネット証券を徹底比較
SBI証券:圧倒的な在庫数と手数料の安さが魅力
つなぎ売りをメインにするなら、まずはSBI証券の口座は必須です。
一般信用の在庫数が業界トップクラスで、他社では在庫切れの銘柄も見つかることが多いです。
また、「アクティブプラン」なら1日100万円まで手数料無料という点も、少額から始めたい初心者には強い味方になります。
アプリ「SBI証券 株」も使いやすく、優待検索機能からそのまま注文画面に飛べるため、忙しい方でも隙間時間で取引が完了します。
通販サイトでいえばAmazonのような、利便性と品揃えを兼ね備えた最強の選択肢と言えるでしょう。
楽天証券:楽天ポイント活用でコストを実質ゼロに
楽天経済圏を利用している方なら、楽天証券を選ばない手はありません。
取引手数料に楽天ポイントが使えるだけでなく、つなぎ売りの手数料に応じてポイントが貯まるのも嬉しいポイントです。
「貯まったポイントで次の株を買う」という、お得なサイクルが生まれます。
また、楽天証券独自の「短期一般信用(14日)」は、在庫の放出タイミングが分かりやすく、争奪戦に参加しやすいという特徴があります。
楽天カードとの連携もスムーズなので、家計管理と投資を一元化したい方にぴったりの証券会社です。
auカブコム証券:独自の在庫確保ルールでチャンスが広がる
SBIや楽天で在庫が取れなかった時の「最後の砦」として重宝するのがauカブコム証券です。
一般信用の取り扱い銘柄数が非常に多く、三菱UFJフィナンシャル・グループの安心感もあります。
「リアルタイムで在庫が補充される」仕組みがあるため、夜の争奪戦に出遅れても、昼間にふと覗くと在庫が復活していることがあります。
また、Pontaポイントを投資に回せるため、ポイ活と優待クロスを組み合わせて資産を最大化したい方にもおすすめです。
こうした「サブ口座」を使いこなすことが、優待マスターへの近道です。
まとめ:つなぎ売りをマスターして優待生活を始めよう
つなぎ売りは「知っている人だけが得をする」最強の節約術
ここまで「株のつなぎ売り」がなぜ人気なのか、その理由と具体的な仕組みを解説してきました。
株価の変動リスクを限りなくゼロに抑え、手数料だけで優待品をゲットできるこの手法は、まさに現代の賢い資産運用・節約術です。
最初は「仕組みが難しそう……」と感じるかもしれませんが、一度やってみればその簡単さと確実なメリットに驚くはずです。
クオカードでコンビニ代を浮かせ、外食優待で家族の笑顔を増やし、カタログギフトで生活に彩りを添える。
そんな豊かな生活が、スマートフォンの操作数分で手に入ります。
まずは「小額・1銘柄」からスモールスタート
いきなり何百万円もの資金を動かす必要はありません。
まずは10万円前後で買える銘柄から、1回だけ「クロス取引」を体験してみてください。
実際に優待品が自宅のポストに届いた時の感動は、何物にも代えがたい成功体験になります。
「習うより慣れろ」の精神で、次の優待権利月に向けて準備を始めてみましょう。
Amazonや楽天でお得なクーポンを探すのと同じ感覚で、優待リストを眺める時間を楽しんでくださいね。
これからの投資スタイルに「つなぎ売り」という選択肢を
投資は「安く買って高く売る」だけではありません。
今回ご紹介したつなぎ売りのように、制度の仕組みを理解し、リスクをコントロールしながら利益を得る方法もあります。
不安定な相場環境だからこそ、守りの手法であるつなぎ売りは、あなたの資産を守る盾となってくれるでしょう。
この記事が、あなたの新しい投資の扉を開くきっかけになれば幸いです。
さあ、今すぐ証券口座の在庫をチェックして、最高の優待生活をスタートさせましょう!

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